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2009年02月20日

【学】中小企業診断士 科目ごとの目標点数をあげてみる

2009年目標「中小企業診断士 1次試験合格」に向けた勉強の計画を立てるためには,科目ごとに現在の実力を把握し目標の点数を仮置きする必要がある.それらを考えたプロセスを整理して書き残しておく.

1. 現状把握

まず現状把握として平成20年 1次試験 全7科目の過去問を解き採点してみた.表1参照.

現状

受験者
平均

5

経済学・経済政策

48

63.76

6

経営法務

40

57.46

7

財務・会計

38

51.37

合計

360

表1:各科目の現状

1

企業経営理論

61

60.21

2

運営管理

49

60.86

3

中小企業経営・政策

46

66.27

4

経営情報システム

78

57.43

「現状」は,試験勉強を始める前に解いた平成20年度過去問の各科目の点数.「受験者平均」は,ある資格受験専門校の試験対策セミナーにて入手した,同過去問の受験者の平均点数.

2. 方針策定

次に各科目の目標点数の決め方について,まず基本的な方針を決めてみる.

1次試験の合格条件は「受験科目全体で6割以上の得点」かつ「得点が4割未満の科目がないこと」である(実際には,これに加えて複数年に渡り条件を満たし合格する条件もあるが,単年合格を目指しているため取り上げない).全部で7科目あり多肢選択式,各100点満点.

この条件から,1次試験に合格するための方針を,

基本方針1:得意な科目,易しめの科目で点数を稼ぐ

基本方針2:苦手な科目,難しめの科目は4割の点数でよい
→無理に点数を上げようとしない

基本方針3:上記以外は平均点狙い

と掲げてみる.

さらに詳細に落とし込んでみる.

基本方針1〜3について,表1を見ながらどの科目がどれに該当するかをざっくり割り振ってみる.

稼ぐ科目(→基本方針1):

得意:企業経営理論,経営情報システム

4割科目(→基本方針2):

苦手・難:財務・会計

平均点科目(→基本方針3):

中小企業経営・政策,運営管理,経済学・経済政策,
経営法務

それぞれに割り振った理由を簡単に記しておく.

「稼ぐ科目」の「得意」には「企業経営理論」「経営情報システム」の二つがあげられている.これらをここに分類したのはいずれの科目も専門知識をすでに多く持っている科目と考えたからである.企業経営理論は「経営戦略論」「組織論」「マーケティング論」から成り,これらについては(内容が完全一致するわけではないが)MOT(技術経営)大学院にて履修した科目である.経営情報システムは,「勉強には初級シスアドのテキストが活用できる」と解説している本や資格予備校もあるくらいで,ここ数年勉強してきた初級シスアド,情報セキュアド,上級シスアドの知識が活かせる.

「4割科目」には「財務・会計」があげられている.ここに分類したのは専門知識が非常に少なく苦手意識を持っており,さらに平均点が低いためである.

「平均点科目」には「中小企業経営・政策」「運営管理」「経済学・経営政策」「経営法務」の四つがあげられている.ここに分類したのは専門知識は少ないものの,社会人としての常識をベースにすれば十分対応できるであろうと考えたためである.

3. 目標設定

最後に,現状と受検者平均を勘案して科目ごとに目標点数を入れてみる.表2のとおり.

方針

現状

目標

目−現

受験者
平均

5

経済学・経済政策

平均

48

55

▲7

63.76

6

経営法務

平均

40

50

▲10

57.46

7

財務・会計

38

45

▲7

51.37

合計

360

425

▲65

表2:各科目の目標点数

1

企業経営理論

61

75

▲14

60.21

2

運営管理

平均

49

60

▲11

60.86

3

中小企業経営・政策

平均

46

65

▲19

66.27

4

経営情報システム

78

75

3

57.43

目標点数は,上の方針に沿った上で次のことを勘案して決めた.

目−現は▲20以下

全体で合格条件を満たすこと(合計420以上,かつ40未満なし)

簡単すぎず難しすぎず,いいカンジになった.


目標値が決まったからと言って勉強が始められるわけではない.これを実行計画に落とし込む必要がある.

8月の1次試験本番に向けて,どのような順番でこれらの科目を取り組むべきかを考えたプロセスは別途書く予定である.

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posted by N.YOSHI at 21:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | 中小企業診断士


この記事へのコメント
”作戦”の立て方、参考になります。
これからも拝見させて頂きます!!
Posted by へそ at 2009年03月19日 08:55
参考になったようで嬉しいです.
一緒にがんばりましょう.
Posted by N.YOSHI at 2009年03月20日 00:10
中小企業診断士試験を受験決心し、21年過去問を解いてみました。 経済で76点取れてしまって、こんなに簡単でいいの?
何か罠があるのでは? 平均点は何点?と検索した結果このページにたどり着きました。
 
財務会計も対して難しい問題なかったし。と思っていたら、この年は他の科目が難しかったんですね。 
過去問ー現状分析ーギャップを埋める方策ー時間効率配分 という考え 同感です。

勉強方針に、共通点あり、親近感を覚え、コメント残します。

ちなみに、私はTOEICは900点取ったけど、試験に特化した勉強の結果、まったく話せない高得点者になりました。 3回試験を受けて受験はやめました。 仕事の関係で、中国語検定2級取得しましたが、これも仕事でまったく使わない四字熟語を覚えるのがアホらしく勉強やめました。 今は中小企業診断士試験一本にしぼっています。

今は、情報システムの3文字略語を覚えるのが苦痛です。 意味を見いだせない中小企業経営政策も資料を読むのが苦痛です。 この2科目が守りの科目かな?
診断士として、知らなくてはいけない知識なのか 一次、二次の山を越えないとわからないのでしょうね。きっと。 それではお互い頑張りましょう。
Posted by pilotfish at 2011年01月29日 16:58
コメントありがとうございます.

TOEICについては,pilotfishと同じく,私も900点取得で話すことは超苦手です(苦笑).

TOEICは話すための試験ではないので当然ですので,これからは,TOEIC SW (Speaking and Writing)の勉強していく中で,話せるようになっていきたいと思います.


お互いがんばりましょう!
Posted by N.YOSHI at 2011年01月29日 22:24
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