【学】中小企業診断士 科目ごとの目標点数をあげてみる にて,1次試験の各科目について,得点源・平均狙い・4割狙いを分類した.
その後,それに基づいて各科目の勉強をどのような順番で着手すべきかについて,2次試験を視野に入れて考え,月単位の計画に落とし込んでみたので,本記事にて書き残すこととする.
1. 現状の整理
現状を整理するために,1次試験の得点方針と2次試験に関連する科目・しない科目を次の表にまとめた.以前書いた【学】中小企業診断士 科目ごとの目標点数をあげてみる での1次試験の各科目の得点方針と,1次試験各科目の2次試験との関連度合いと組みあわせてマトリックスとして表現したものである.
2次試験との関連 | |||
---|---|---|---|
大 | 小 | ||
1次試験 | 得点源 | 企業経営理論 | 経営情報システム |
平均 | 運営管理 | 経済学・経済政策 | |
4割 | 財務・会計 | なし |
1次試験の各科目の得点方針については,7科目を次のように分類していた.
- 得点源 (稼ぐ科目)
- 企業経営理論
- 経営情報システム
- 平均 (平均点狙い科目)
- 運営管理
- 中小企業経営
- 経済学・経営政策
- 経営法務
- 4割 (4割得点狙い科目)
- 財務・会計
2次試験と1次試験科目との関係については,下の参考書籍によると次の通りとなる.
- 2次試験と関連大
- 企業経営理論
- 運営管理
- 中小企業経営・中小企業政策
- 財務・会計
- 2次試験と関連小
- 経営情報システム
- 経済学・経済政策
- 経営法務
以上をまとめると,冒頭の表となる.
参考書籍:
Amazon |
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2. 方針の策定
次に,前節での現状整理を受けて,2次試験対策を視野に入れた1次試験対策の順番を考えてみる.
2次試験は1次試験の多肢選択式とは異なり,文章を読んで○○文字以内で答えよという記述式が中心になっている.単に知識があれば回答はできるわけではなく,知識の応用ができないといけない.
このため,2次試験との関連が大きい1次試験の科目は,早期に着手し理解を深めていく必要がある.また,関連が小さい科目は必然的に後回しにすることになる.
関連が大きい科目の中でも特に早期に着手すべきは,得点源としたい「企業経営理論」と4割狙いの「財務・会計」と考える.なぜなら,1次試験の方針である「得点源科目で稼いだ点数を4割科目に充当し,受験科目全体で合格点を狙う」の「充当し」について,早めにメドをつけたいからである.
次に着手すべきは,2次試験との関連が大きい科目の残り2科目,つまり平均点狙いの「運営管理」「中小企業経営」となる.
その次に着手すべきは2次試験との関連が小さい科目となる.そのうちの「経済学・経済政策」「経営法務」とする.なぜなら,得点源の「経営情報システム」は過去問の点数がよいため「勉強しない」という選択肢も取り得るほど,この2科目と比較して優先順位を低くできるためである.
以上を整理すると,着手する順番は次のようになる.
- 企業経営理論,財務・会計
- 運営管理,中小企業経営
- 経済学・経済政策,経営法務
- 経営情報システム
3. 計画の立案
最後に,これまでの検討を踏まえて,各科目をいつ頃勉強するかを,1ヶ月単位程度の「ざっくり計画」に落とし込んでみる.
まず,マイルストーンをあげる.
- 09/08/01 08(土), 02 09(日):1次試験本番
- 09/07/03(土), 04(日):1次試験模擬試験
これに対して,7月初旬の模擬試験の約1ヶ月前である5月末には一通りの勉強が終わっていたい.そうすると,そのための期間は,3月,4月,5月の3ヶ月となる.
次に,前節で検討した着手順を3ヶ月の期間に当てはめてみると,
3月:企業経営理論,財務・会計
4月:運営管理,中小企業経営
5月:経済学・経済政策,経営法務,経営情報システム
となる.以降は復習と2次試験対策とするので,
6月:苦手対策1,2次試験対策の計画
7月:苦手対策2 (模試の結果を踏まえて)
となる.
なんとかやりきれそうな,いいカンジのざっくり計画ができあがった.
備考:
財務・会計は,苦手なので(だからこそ4割科目にしている),他の科目との力配分を考えながら3月以降も続けていくことになるだろう.
3月着手の2科目は,実際には2月中旬に着手済み.
月単位の計画が決まったので,次は日々の計画に落とし込む必要がある.それについては別途書く予定である.
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