■概要
2009年の目標「ラーニング系」「ウェルネス系」「ファイ未リーマネジメント系」のうち,ラーニング系の目標については,達成率100%というのが難しいように毎年設定している.2009年は「3勝2敗1分」なので,やはり100%にはなっていない.
反省点としては,目標値と計画とが乖離していた,つまり,計画通り実行しても目標が達成できないような計画で惰性でやり続けてしまったことがあげられる.
■詳細
ラーニング系の目標はさらに,記憶勉強,仕事勉強,趣味勉強,人生勉強の4つに分けられる.(この4つの言葉の意味について詳しくは,こちらの記事の勉強マトリクスをご覧ください)
以下,それぞれの項目についてより具体的に振り返ってみる.
記憶勉強 (武器としての勉強で天井があるもの)
中小企業診断士 1次試験合格 → 達成 (1次試験合格)
TOEIC 2回平均860点以上 → 未達 (1回受験 905点)
記憶勉強全体の結果は一勝一敗であり結果自体は良くも悪くもない.しかし,この結果に至ったのは「そもそも目標100%達成,つまり,二勝ゼロ敗に向けた計画になっていなかった」という点に尽きる.このことは大いに反省すべきで,ナサケナイ…
以下,それぞれの項目についてまとめる.
中小企業診断士
今回初めて受験した中小企業診断士については,一次試験合格ということで最低限の目標は達成できた.8月の受験のために半年前の2月から準備を進め,なんとか合格できた.受験勉強を進めるにあたって,これまで5年以上に渡り培ってきた資格試験勉強法を応用し,合格という結果が出せたことを素直に喜びたい.特に,これまでの資格試験勉強法に対して「半年間の勉強計画の立案と実行」という新たな取組を行い,合格につなげられたことは,勉強法のバージョンアップとも言えることで,これもまた嬉しい.
しかし,一次試験合格後の二次試験への取組については,課題が山積していることが,改めてよく分かった.ひとことで言うと,まだまだ勉強法という方法論が確立できていないのである.一次試験の問題形式は基本知識とその応用で,回答形式が多肢選択式である.二次試験の問題形式は一次試験での基本知識とその応用を踏まえた上でのケーススタディで,回答形式は記述式(○○について××文字以内で書け,など)である.前者の多肢選択形式では,他の資格も含めると8回受験経験があるが,すべて合格している.その取組の中で勉強法を改善してきた.後者の記述式については,同様に8回受験経験があり今回の中小企業診断士二次試験を含めて,5勝3敗である.これまで受験した記述式の試験の中でもっとも難しいのは今回の中小企業診断士二次試験であり,勉強法がまだまだ手探りの部分があるので,不合格なのも当然かもしれない.記述式の勉強は,自分の回答文を誰かに読んでもらわないと勉強にはならないのではないか,つまり,独学での限界を感じているところである.
試験勉強の進め方の概要は,以下のURLを参照ください.
2009年中小企業診断士の勉強に関する記録
http://mbo.majestica.jp/category/672699-1.html
TOEIC
TOEICについては,残念ながら未達となった.そもそも受験回数が足りていない.目標は2回で結果は1回である.中小企業診断士二次試験の勉強を優先したためであるが,そもそも中小企業診断士一次試験合格とTOEICの2回受験とを同年で行うというのが無理な計画だった.もちろん受験勉強なしで受験するという手段もあったがそれはやめた.そのようなことをすると,スコアが目標には達しないだろうと考えたからだ.せめて1ヶ月程度は受験勉強をしたいと考えていたが,その1ヶ月という期間を捻出するのがやってみると困難だった.つまり,そもそも計画上矛盾が生じていたのだ.
しかし,その1回のみの受験で大きな収穫を得た.2年以上遠ざかっていた900点台に,1ヶ月程度の受験勉強で復帰できたのである.このことは素直に喜びたい.去年までは,ほぼ1年全般にわたって英語の勉強をしており年2回TOEICを受験していた.今回は,中小企業診断士の勉強に注力したため,英語の勉強は11月末受験のために11月に入ってから始めたのだった.この短い勉強期間で得た900点台という結果について,これまで改善を続けてきたTOEICに関する勉強法,方法論が十分に強力で有効なものだと解釈したい.
このあたりの話しは,下のブログにまとめている最中である.
トートレ!
http://toeic-training.majestica.jp/
TOEICでは「聞く」「読む」ということについて試験をしており現状の勉強法で十分な成果をあげているため,そろそろ「話す」「書」くということについての勉強法づくりに着手してみたいと考え始めている.
仕事勉強 (武器としての勉強で天井がないもの)
企画書づくり 12通 → 中止
【学】2009年ラーニング系目標の進捗でも書いたように,11月に転職し職種も企画ではなくなってしまったので作る意義が薄れてしまい,そのまま中止にした.
趣味勉強 (人と人を結ぶ勉強で天井があるもの)→元々目標なし
人生勉強 (人と人を結ぶ勉強で天井がないもの)
読書 24冊 → 結果:35冊
読書メモ 12本 → 結果:0本
オーディオブック 6本 → 結果:6本
これまでと同様に,読書は目標達成,読書メモは手つかずだった.読書の目標値を例年より下げ,その分を読書メモに当てる算段だったが,やはり例年どおり何もしなかった.これまたナサケナイ…
以下,それぞれの項目について振り返ってみる.
読書
以下,2009年に読んだ本を,読んだ順に列挙する.
最強組織の法則
ゴールドラット博士のコストに縛られるな! 利益を最大化するTOC意思決定プロセス 4478420521
学習意欲の心理学
「行動できない人」の心理学: 加藤 諦三 4569697429
マネー力 (PHPビジネス新書): 大前 研一 4569702562
ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ (PHP文庫) 4569670601
人間失格
断る力 (文春新書): 勝間 和代 4166606824
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 4532149479
働かないで年収5160万円稼ぐ方法 (王様文庫): 川島 和正 4837964850
会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く 勝間和代 4334034969
くちぶえ番長 重松 清 4101349207
1分で大切なことを伝える技術 齋藤 孝 4569704328
経営の力学―決断のための実感経営論 伊丹 敬之 4492501878
技術者のためのマネジメント入門
日本人の好きなもの―データで読む嗜好と価値観 4140882425
財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書) (新書) 4022732741
ビジュアル 経営分析の基本 4532109701
会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ-」と思ったとき読む本 4860630475
幸せ脳を作る50の習慣
カリスマエージェント直伝-履歴書・職務経歴書の書き方 4471212648
雇用の常識「本当に見えるウソ」 4833419122
40歳からのキャリアチェンジ―中高年のための求職・転職術 818524131
MOTの達人―現場から技術経営を語る-森-健一 4532313740
40歳からの肉体改造 4480064338
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 4334032915
40歳から何をどう勉強するか 4062567172
キャバクラ嬢の作法 4862801722
潰れない生き方 4584122466
宇宙につながると夢はかなう 4894513420
その日の前に 4167669072
きみの友だち 4101349223
流星ワゴン 406274998X
行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由 4087203077
日本の技術経営に異議あり 4532133769
2009年の読書では,3つの発見をした.
重松清の小説は,私が子ども時代に置き忘れてきた「心の何か」に訴えかけるので,泣ける.
勝間和代は,私と考え方が似ている部分が多いので,参考になる.
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本は,間違いなく私の人生を変える一冊となる.
どれも,2009年当初には予想していなかったことばかりで,ビックリしている.この「ビックリ」が読書の醍醐味の一つなので,読書を続けている理由だ,と認識できたことは大きい.(多分,無意識には思っていたはずだが)
読書メモ
例年どおり,手つかず.ただ,読書を行う中でヒントはあったように思う.
そもそも,読書は「新たな知識,あやふなに覚えている知識を整理して頭に入れ,現実世界での問題の解決に対して実践的に役立てる」ということのためが第一でやっている.娯楽や知的好奇心の満足のためが第一ではない.
そのような目的に対する手段として,過去に読んだ本を再度読んでそのメモをつくる,という発想もあり得ると気がついた.しかも,こと細かにメモを作るよりも,その本の主張に関するフレームワークを抜き書きするだけでも実践的には役立つのではないか,と思った.さらにその書きためたメモの中の一つが毎朝メールで配信されるような手段をつくれると,より目的に叶う読書メモになるはずである.
オーディオブック
以下に,2009年に聞いたオーディオブックを列挙する.
加速学習 目標達成テクニック セッション3
加速学習 目標達成テクニック セッション2
加速学習 目標達成テクニック セッション1
お金は銀行に預けるな
強く,生きる
ハーバードからの贈り物
1〜3については,収録時間がそれぞれ数分なのでこれらをそれぞれ1本として数えるのは心苦しい.しかし,条件を明確にしていなかったので,仕方がない.2010年では,この目標の目的に照らしてより具体的な条件を設定すべきだろう.
ラーニング系の目標については,達成率100%というのが難しいように毎年設定している.上記の通り,2009年も達成率100%とはなっていなかった.しかし,2010年こそはそろそろなんとかしたいなぁ.